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サンアゼリア寄席を開催しました
春一番かと思われる強風が吹き荒れた2月13日(木)
小ホールにて「サンアゼリア寄席」を開催いたしました。
当初の予定では「柳家権太楼の噺」として公演を行う予定でしたが、
権太楼師匠が病気療養のため、やむを得ずお休みされることとなりました。
そのため、柳家さん喬師匠をお迎えし、代演にお立ちいただくという形での開催となりました。
開口一番は、柳家ひろ馬さんによる「半分垢」。
相撲取りがいかにして体を大きくしていったかを描いた噺ですが、
その裏には噺家と同じく、修行の大切さが込められています。
ひろ馬さんの軽快な語り口が、場内の空気を和らげ、会場の雰囲気を温めました。

続いて、柳家さん喬師匠による「抜け雀」。
職人の腕と人情が織りなす名作で、さん喬師匠ならではの品のある語り口と、
登場人物の細やかな心情描写が際立つ一席でした。
観客の皆様は物語に引き込まれ、笑いと感動が交錯する時間となりました。

仲入り後は、権太楼師匠の一番下の弟子、柳家福多楼師匠の登場。
福多楼師匠は30代で落語の道に進んだ遅咲きの落語家です。その分、落語への愛情と情熱はひとしお。
演じた「熊の皮」では、巧みな話術とユーモア溢れる語りで会場を沸かせました。
落語への深い愛が滲み出る高座に、観客も大いに引き込まれていました。

そして、さん喬師匠による二席目は「妾馬(八五郎出世)」。
人情噺の名手として名高いさん喬師匠ならではの緻密な描写と、
登場人物それぞれの心情の機微が鮮やかに表現され、会場全体が物語の世界観に包み込まれました。
笑いを巻き起こし、涙が交錯し、心温まるひとときとなりました。

この日の演目は
半分垢 ひろ馬
抜け雀 さん喬
~仲入り~
熊の皮 福多楼
妾 馬 さん喬
(八五郎出世)
さて、次回のサンアゼリア寄席は6月6日(金)に開催します。
今回は特別公演として「サンアゼリア寄席 柳家緑太 真打昇進披露公演」をお届けします。
和光市出身の柳家緑太さんが、3月下席より真打に昇進!
真打昇進という大きな節目を迎える緑太さんを祝う会として、
花緑師匠をお迎えし、真打披露口上も予定しております。
落語ファンにとって見逃せないこの機会、ぜひ皆さまでお祝いしましょう!
チケット発売などの詳細情報は3月中旬にホームページおよび催し物案内にて公開予定です。
どうぞお楽しみに!
この度、病気療養中の柳家権太楼師匠の一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。
また、権太楼師匠のご出演機会を改めて設ける予定です。
引き続きサンアゼリア寄席をよろしくお願いいたします。
今後とも、多くの皆様に楽しんでいただける寄席をお届けできるよう努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします!