2022年06月15日(水)

アウトリーチ事業「おんがくのたね♪」 in 和光市立白子小学校&和光市立第五小学校

67日(火)和光市立白子小学校、68日(水)和光市立第五小学校にて
元永拓さん(尺八)、滝野瀬あゆかさん(尺八)、久保田晶子さん(琵琶)の和楽器の構成で「おんがくのたね」を開催しました!

まずは尺八の演奏による、『鹿の遠音』でスタート。
山中の離れた場所にいる2頭の雌と雄の鹿が遠鳴し合っている情景を表現しているこの曲は
2管の尺八により演奏されます。

元永さんの演奏から始まり、静かな空間に響き渡る尺八の音色に
児童たちも真剣な表情で聴き入っていました。
その後もう一頭も鳴き声に応じ、掛け合いを始めるのですが、
体育館の2階や後ろ側から登場する滝野瀬さん。
児童たちはビックリです。興味を一気に惹きつけました。

宮城道雄作曲の『小鳥の歌』。
本来は尺八と琴で演奏される曲ですが、今回は特別に尺八と琵琶で演奏されました。
小鳥たちがさえずり、遊んでいる情景を表現した軽快なリズムに児童たちも一緒に身体を動かし楽しんでいる様子でした。

楽器紹介では楽器の歴史や、なかなか間近では見ることのできない構造や素材、
様々な演奏方法に興味津々でした。

尺八は、開いている孔(あな)の数は前に4つ後1つと少ないのですが、

首を上下に振って動かすことで音の高さを変え、豊かな音階を出すことが出来ます。
元永さんが実演すると児童たちは身近にあるリコーダーとの違いに「すごーい!!」と驚いた様子でした。

琵琶奏者の久保田さんが歌と共に
平家物語より『扇の的』、那須与一が扇の的を射落とすまでの情景を演奏しました。

那須与一が弓を引く場面では、弓の弦が張り詰めた音や、矢が飛んでいく様子の音などを琵琶の演奏で表現。
歌と共に繰り出され、とても臨場感がありました。
なかには無意識のうちに、演奏に合わせて弓を射る仕草をする児童もおり、
あたかも平家物語の登場人物である那須与一になったかのようなイメージで聴いている児童もいたのではないでしょうか。

また、質問コーナーでは多くの児童の手が上がり、奏者に向けて色々な質問が出て来ました。

普段は目にすることの少ない尺八と琵琶。
今回のこの時間が児童たちにとって貴重な経験となってくれていたら嬉しいです

まだまだ「おんがくのたね」は続きます。

※アウトリーチ事業「おんがくのたね」はコロナウイルス感染拡大防止対策を十分に講じ、安心して演奏を聴くことが出来るよう開催校及び和光市教育委員会と連携し開催しています。

[CLOSE]
Copyright (C) サンアゼリア. All Rights Reserved.